ははの乳がんが見つかったのは、市の検診だ。
それも、応募した大腸がんの検診が外れ、
「乳がん検診なら空きがありますが」と電話で案内して
もらったのがきっかけ。
重度の便秘症のはは、がんになるなら大腸がんだと自分で決め込んでいたので
大腸がんの検診は定期的に受けていた。
乳がん検診については、もっぱらわたしに勧める側。
米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんやタレントの北斗晶さん、
小林真央さん・・・・・
有名人の報道があるたびに、「乳がん検診に行きなさいよ!」が
ここ最近の口癖だった。対して、わたしの切り返しは、
ははが行ったらわたしも行く。
そんなやりとりがえんえんと続いていた。
だから、「乳がん検診なら空きがあります」という市の職員の
電話の一声がなければ、発見が遅れていたことは確かだ。
最初のマンモグラフィーの検診は、「大丈夫よ」というので、
ははにひとりで行ってもらった。
超音波(エコー)による再検査は、それから間もない2月6日。
よく晴れた、でも、風の冷たい日だった。
11時までに受け付けをすればいいというので、30分前の10時半に
現地待ち合わせ。
お気に入りの緑色のマントのははが、玄関前に立って私を待ってくれていた。